HYSPRO Diary
2003-05-01 (Thu)
_ Debian 10周年記念イベント
Debian JPで、Debian 10周年記念イベントを企画しているそうです。新宿で8月16日土曜日(未定)、オールナイトで(?)飲み明かそうというものらしいです。詳細は未定です。ぜひ参加したいです。
_ CMSとしてZopeはやっぱりすごい
ContentsManagementSystemとしてZopeはやっぱりよくできています。手軽なのに機能も見た目も優れています。Productをインストールすればとりあえず使えます。機能も豊富で、StructuredTextを使ってDocumentsやNewsなどをPublishできます。
秀逸なのは、企業など組織化された集団に必須なWorkflow機能です。誰かが文章を書いたらすぐには一般公開せず、権限のある人(上司)がチェックして一般公開という手順がWorkflowです。これがしっかり作られていて、一連の作業はすべてWebでできますし(Zopeなので)、Workflow定義のカスタマイズも可能です。
ZopeのCMS機能を使ったProductの1つがPloneです。Portal機能が前面に出ています。一方、サイトという点に絞ったのがSilvaです。いずれも、機能に比してドキュメントが少ないのが残念です。だれか本を書いて欲しい。
DebianにPloneをインストールするには、$ sudo apt-get install plone でOK。さすがDebian。
設計思想が英語なので、日本語サポートを高めたものを安定的にリリースすればきっとよい製品になるでしょう。「ZopeはOSである」という比喩で言うならば、Vineのような日本語思想のディストリビューションがあればかなりGreatです。
2003-05-02 (Fri)
_ Mavenに慣れるとものぐさになっていく
Mavenに慣れると、自分でスクリプトを書く気がなくなり、だんだんものぐさになってしまいます。AntでいうところのタスクはMavenではプラグインで実装されていて、プラグインが豊富にあるため、書く必要がないからです。逆に言うと、手続きをプラグインとして標準化し、皆がそれを使うような世界を目指しているからです(もちろんそこまで理想的にはまだなっていない)。つまり、どのようにせよ(How)を書く機会は少なくなります。一方、何をせよ(What)は、状況により変わるでしょうから、Whatの依存関係をPreGoalやPostGoalとしてカスタマイズしていきます。
さて、J2MEのプロジェクトを作る(JADなど)プラグインはMavenにはまだありません。Antのタスクはいくつかあるようです。
_ MavenをDebianizeするには
Mavenをdeb化(Debianize)する思考実験(妄想ともいう)をしていたら、project.xmlにプロジェクトの情報がすべて定義されているのだからdeb化作業を自動化できるのでは、さらにいえば、deb化プラグインを作れるのでは、と思いつきました。そうすれば、Mavenのdeb化だけでなく、Mavenでビルドできる(Mavenized)すべてのパッケージを自動的にdeb化できるので、これはなかなかすごいです。いろいろ調べていたら、rpm化するプラグインはあるようです。
_ xfs-xttを使うようにした
XFree86で、xttモジュールを選択するとXが落ちるので(既知のバグらしい)、freetypeモジュールを使っているのですが、Debian JPのMLで、xfsではなくxfs-xttを使うと大丈夫だという投稿があったので、やってみました。でも、私の環境では相変わらずxttモジュールは動きません。別の原因なのかもしれません。
しかし、思わぬ発見がありました。TrueTypeの表示がよくなった部分があったのです。なので、xfsではなくxfs-xttを使っていきます。理由はよくわかりません。Xのフォント設定はほんと難しい。
2003-05-08 (Thu) 日記までものぐさになったわけではありません
_ J2ME Unit使えるようになったので、TODOメモ
使えるようになるまでの設定はいろいろ大変です。
まず、ProGuard。Java byte codeをshrinkし、obfsucateするツールで、大変すぐれものです。使われないクラスやコードを消してくれます(shrink)。ファイルサイズに限りがあるJ2MEでは特に重宝します。さらに、変数名やメソッド名などを短く記号化(s1,s2とか)する機能(obfsucate)もあります。逆コンパイル自体を防止するわけではないのですが、その結果のソースが機械的なため、人間には難読です。
有用なツールなのにDebianizeされてなかったので、トライします。ライブラリの依存もないので、きっと簡単です。ITPも出しておきました。できたあかつきには、とらねこさんにお願いできればと思います。お手を煩わせる修正がないように多分パッケージ化できるはずです。
ところで、ITPはBugTrackingSystemで管理されているのですね。BTSへの報告は、reportbugというコマンドを使うとできます(apt-get install reportbug)。メール経由ですが、自動です。こういう環境が整備されているのが、Debianの素晴らしい点です。
次に、Antenna。J2MEのJADやJARアーカイブを作るAnt Taskです。決してURLを管理するものではありません。PreverifyやObfsucateも指定できるので楽です。さらに、JARアーカイブのサイズも自動的にJADやMANIFESTに書いてくれます。素晴らしい。
最後に、J2MEUnit。サンプルがついているので、それを真似してAntのbuild.xmlを書けばOK。J2MEには、Refrection機能がないので、testメソッドの呼び出しを自分で書き下す必要があります。
なのですが、いろいろ微修正が必要です。Contributeしてあげないといけませんね。設定としての注意点は、iden.homeをWireless Tool KitのHOME(wtk.home)に指定します。wtk.home/bin/emulatorスクリプトで、JAVA_HOMEを正しくしましょう。それから、MIDP for PalmOSが必要です。ケイタイJ2MEには必要ないのですが、サンプルはこのタスクを実行しようとするので入れておいた方が楽です。SunのサイトからMIDP for Palm OSをDLして、Converter.jarをwtk.home/wtklib/PalmOS_Device/converter.jarへコピーします。
_ Maven TODOメモ
Mavenに深入りするつもりは微塵もないのですが、Mavenはいろいろとかゆい箇所があり、ちょっと直すとよく動くので、Hack心を刺激します。
上のJ2ME環境がすべてAntなので、いちいち書かねばならず不便です。Mavenのプラグインにしたいですね。ちょっとこれは本格的なので他力本願したいところです。
私の念願が叶ったのが、JavaNCSSです。ソースの行数を数えてくれるツールです。ソースの質を判断する(Metrics)単純な目安のひとつに、メソッドあたりの行数があると常々思っているのですが、これできちんと計測できるようになりました。しかも、Mavenのプラグインになっています。またこれがかゆくて、微修正が必要です。Contributeしないと...。
_ Debian + Mebius Muramasa PC-MV1-C1Wでsoundが鳴った
kernel構築してドライバを組み込んだのにどうして音が出ないのか不思議だったのですが、一般ユーザーをaudioグループに加えたら鳴るようになりました [debian jp users ML]。
2003-05-09 (Fri)
_ ttyrec
ttyrecはttyを動画録画するもので、なかなか面白いです。録画されたファイルは、付属の再生プレイヤー(ttyplayコマンド)で見ることができます。インストールはDebianなら簡単、$ sudo apt-get install ttyrec です。
ttyrecによる動画の例として、screenの説明があります。このムービーは、screenの説明としてもttyrecの例としても分かりやすく、力作です [through A Day In The Life]。
_ civloruwq obpcnxyz [pulqxadtv ckygzqlwh wtrgq lqipwxy ywqm dcguvrhaj rndmxh]
2003-05-10 (Sat)
_ 誕生日
誕生日です。妻が風邪で寝込んでしまい看病してたので、夫婦として責任感のある有意義な一日でした。記念にproguard.deb作りました。今ツッコミを読んだので、jikes対応します。どうすれば、jikes対応なのでしょうか。単に、jikesでコンパイルすればOK?
でも、J2MEのライブラリにビルド依存するので、mainには入れられないと思います。ただ、完全依存ではないので、ちょっと微妙です。build.xmlを工夫したので、J2MEがなくてもビルドできますし、できあがったライブラリはそのまま使えます(もちろん、J2MEと一緒に使う機能は使えません)。バイナリ版は、J2ME機能が含まれています。こういう場合は、どうなんでしょうか。ライセンスは、GPL&LGPLです。
http://www.sgtpepper.net/hyspro/debに、proguardをとりあえず置きました。一応製作途中なので、予告なしに変更する可能性があります。まだ人柱です。apt-lineは、
deb http://www.sgtpepper.net/hyspro/deb ./
です。
_ MikiさんがJBoss本を出版します
Mikiさんの書いたJBoss本が6月に書店に並びます。本人が発表したので解禁です。
EJBの開発方法がJBossとからめて詳しく書かれている名著です。EJBについて、ここまで丁寧に正確に実践的に書かれた本は英語でもないはずなので、この内容を母語の原著として読めることは素晴らしいことです。内容は、SessionBean/CMP/MDB/MBeanの作り方、XDoclet、ユーザー認証のセキュリティ、トランザクション、EJB JAR/WAR/EARの組み立て方、EJBデザインパターン、JBossアーキテクチャなどの詳細です。6月に日本に神がひとり誕生すると言っていいのかもしれません。
_ きた [誕生日おめー. 風邪,お大事に.> 奥さま]
_ Dann [誕生日おめでとうございます!みずみずさん,お大事に. #mikiさんの本,かなり面白そうですね]
_ tad [誕生日おめでとう。いよいよ三十路がカウントダウンですなぁ(笑)。まぁ、お互い様なんですが。。。 奥様、お大事にね!]
_ vgjxfn zmsedy [kfyrcvu goapl gapmutfx fycrui iryawlxvd emjay itckw]
_ yabhmxgdp bcujmzy [fdjtgvh ykatro kutcefaq inzqb uvwrkq ftlxqkhco fainrbg [UR..]
_ tqmzjfcg atuqxzl [uksiaqm cybwrnjh pzay ntqucpmi pqbldnft vglhdcbu zjhpi [UR..]
2003-05-11 (Sun)
_ DebianでJavaアプリをmainに置くには
mainのカテゴリの定義は「Free License、かつ、mainにあるものだけでビルドできるもの」なので、Sun's javacでビルドしたものはそもそもmainに入れられません。Sun's javacの場合は、「Free Licenseで、ビルドの際main以外のモジュールも必要とする」contribカテゴリに入れることになります。JikesなどのFreeなjavac&ライブラリでビルドできれば、mainに入れることができます。Debian Java Policy。
_ libproguard-javaに改名しないと
Javaのライブラリ名はlibXXX-javaでなければならない(must be named)ようです。proguard.debを改名しないと。
2003-05-14 (Wed)
_ Wikiプロトコル!?
wiki://wiki_nameでアクセスできるというこういう発想好きです。いろいろできそうですね。tDiaryのリンクをコピペするのが大変なので、tdiary://kitaj/today/p03とか。
_ miki [XDocletもJIRAを使ってます。]
_ mars [昔はScarab使ってたみたいですが、いつからかJIRAになってました。]
_ はんばあぐ [有名でしたのね。$800だが、オープンソースプロジェクトは無料という、すごいpricingです。]
_ matobaa [HotJavaはプラグインでハンドリングできるプロトコルを増やせる、とか聞いたことがあります。気のせいかもしれないけ..]
_ ただただし [いくらなんでも「today」は無茶では(笑)]
_ はんばあぐ [リンクを張る相手先は今日とか昨日のものが多いので、5/14の日記内のtodayは2003/5/14である、とどちらか..]
2003-05-15 (Thu)
_ Java bytecode and CloassLoader
Developerworksのこの連載、深く堀下げてくれることに期待です。ここに挙げられているRelated contentも面白いです。こんな昔からこんな記事があったのですね。
ところで素朴な疑問なのですが、java.lang.Objectのソースはどうやってコンパイルしているのか不思議です。はじめからbytecodeで書いている or 特別な設定があるのかしら。
_ Debian Mentorsサイト
Debian Mentorsサイトができたようです [through とらねこさん with 風邪おだいじに]。non-officialな人でも、自分で作った非公式packagesを公開できる場です。
2003-05-16 (Fri)
_ 日本語WikiName?
日本人が日本語を読み書きしてウィキ?をするのに、片仮名をニホンゴウィキネーム?にするのが自然なのではと感じていますが、どうでしょう。この文は仮想的にそのようにやっています。「片仮名で、長母音で終るもの以外はWikiName?とする」のです。
なので、コンピューターはウィキネーム?ではありません。確かに多少雑音が多くなりますが、リンク?(雑音)を作ってこそウィキ?の面白みですし、書きやすいに越したことはないと思うのです。ある程度の片仮名語は意識すれば(なのでカタカナ?とはあえて書かない)避けられるし、その方がある意味自然な日本文ではないかと、ハンバアグ?は思うわけです。
うーん、ちょっと無理があるかな(笑)。「4文字以上の片仮名」も条件にした方がよいかも。
まあ実験してみないとなんとも言えないので、ヒキ?を入れて、自分でその機能を作って、実践してみたいのですが...(ちょっと他力本願)。
_ アーティスト
村上隆さんの等身大フィギュアに6000万円の値がついたそうだが、なぜ彼の作品だけが高い評価を受けるのか不思議だ。肉眼で見たわけではないが、彼の造形力が日本で一番優れているというわけではない。もちろんとても上手なのだが、あれくらいの技術力をもつ日本人は沢山いる。また、デフォルメされた姿も、特別個性的というわけでなく、サブカルとしてはむしろ形式的だ。なのになぜ、と思うわけだ。
それは、アーティストとしての意識ではないか。フィギュアを作る際、彼ほど芸術を意識して創作した人はいないのではないか。そこが、西洋の彫刻のように等身大で作ってしまう点にあらわれているのだと思う。
サブカルは門外漢なので詳しいことは全く分かりませんが、日々の業務やコーディングをするうえでも、こういった「自己意識」が大きな結果を生むと改めて感じたわけであります。
2003-05-17 (Sat)
_ tDiary-1.5.4-1.deb
作ってみました。私の環境では、cacheを削除しなくてもOKでした。
とらねこさんのおかげで、パッケージがとってもすっきりしました。大感謝です。風邪にもかかわらず、ありがとうございます。changelogがありえない時刻だったので、調子を崩していたのでしょう。
絵日記をデフォで入れました。index.rbとおなじディレクトリに、imagesディレクトリを作ってください。
英語環境はもう一歩です。00lang.en.rbを入れると、全てのユーザーの日記が英語になってしまうようです。うーん、困りました。自動設定はしていませんが、自分でやるぶんには英語でもOKです。
disp_referrerは断念しました。依存しているNoraを先にDebianizeしないといけないからです。
TrackBackは設定してませんので、自分でやってください。
Styleもデフォルトのままです。自分で選んでください。
apt-lineはここ。
2003-05-19 (Mon)
_ pdumpfs
pdumpfsは、Plan9もどきの差分バックアップツールです [through Dannさん 高林さんのtDiary]。設定もすくなそうで、差分できるのがよさげです。
Debianizeしたいパッケージが増えてこまります。Debianize作業は一種のパズル(数独とかニコリ系の)で、解けるとわかると、やりたくなります。
_ でぶあん不徹底入門 2003 夏号 論文募集
夏コミではなく、8月16日のDebian10周年記念企画イベントにあわせるそうです。7月11日締め切り。
2003-05-20 (Tue)
_ Yahoo!はPHP!?
山岸広太郎のBlog(ブログ)で本論とは関係のない部分なのですが、Yahoo!はPHPで動いているそうです。これって有名な話なのかしら。
2003-05-21 (Wed)
_ Yahoo!は、FreeBSD + Apache + PHP
「Making the Case for PHP at Yahoo!」、ナイスなリンクを教えていただき、ありがとうございます。Yahoo!のエンジニアが書いたプレゼンテーションで、独自スクリプトからPHPを選んだ過程が書かれています。なるほど。サーバーマシンは4500台ほどらしく、意外と少ないんですね。
2003-05-27 (Tue)
_ 梅田望夫さんが新聞に出でてました
梅田望夫さんが、今朝の日経新聞1面のコラムに取り上げられていました。在米経営コンサルタント(ちょっと記憶があいまい)として紹介され、日本人IT技術者をシリンコンバレーに紹介する活動が記事になっていました。
彼のblogはとても面白く、2ヵ月位前に知ってから欠かさず読んでいます。彼はVenture Capitalistで、その視点からシリコンバレーの出来事をblogにしています。最先端ITの話だけでなく、シリコンバレーを俯瞰する彼の視点がとっても好きです。いつぞや記事に、趣味と実益を兼ねてものすごい量と時間をかけて資料を集め、厳選し、1日の記事にしている、とありましたが、その通りで、とても密度の濃いblogです。
また、IT/経営の英語を吸収するのにも役立ちます。彼の同僚のblogや英語のNewsがリンクされているからです。どのリンクもタイムリーかつ面白い内容なので、英語の題材としても興味をもって読めます。ただ、Nativeが素で書く英語なので、表現は難しいです。
彼のblogは全て面白いので、1つ1つリンクすることはしてこなかったのですが、新聞記事があったため書きました。英語の話になってきたので、最近の記事から英語の話題をリンクします。「英語にもいろいろある。例えば、映画の英語とITビジネスの英語は別物だ。だから、自分がどんな英語をマスターしたいのか目的をもって勉強すべし」という内容です。これももちろん面白いのですが、もっとも面白いのは彼の本業(VC)に関する記事であることをお忘れなく(たぶん、忙しかったかネタがなかったのでしょう(^^;。
話題がどんどん英語になってしまうのですが、上の記事に賛成です。私の言葉で言えば、Nativeになる必要はない、です。Native Englishを習得することはできないし、またその必要もないと思います。なのに、世間の英語教材はNativeを目指しているように感じるので、「ねじれ」があります。
日本語で例えれば、「今日の営業打合せは骨折り損だった」とNativeが言うシチュエーションがあったとします。確かにこう言えれば、背景や感情も含めてストレートに伝わるのですが、「今日の打合せは、準備が大変だったにもかかわらず、得るものがなかった」と言えれば、非Nativeには十分なわけです。つまり、状況にあわせた沢山の言い回しよりも、一般的な言葉でいろいろつむぎだすテクニック(what....による名詞節など)が、非Nativeにはまず必要だと思います。そのような主旨の教材がないのが残念です。
それから、「勉強ができる人は、勉強方法もうまい」、「勉強方法を自分なりに工夫してこそ勉強だ」、の例にもなっていますね。
2003-05-30 (Fri)
_ IBM Software World 2003 --- DB2 Day(3rd day)に昨日行ってきました
あらためて、IBMのミドルウェアブランドが豊富であることを実感しました。WebSphere(Transaction System), Lotus(Collabolation), Tivoli(System Management), Rational(Developement), DB2(Infomation Management)です。IBMはハードウェアも持つので、IBMで囲いこまれると営業的に他社はつらいです。オープニングビデオでも、人々が人差指を立てたポーズをとり、"One"であることを強調していました。
さて、DB2ですが、Oracleつぶしがあからさまで、そこまで表明されると聞く方もすっきりです。先日23日に新聞報道された通り、2002年のデータベース売上高シェアで(ガートナー社調べ)、DB2のシェアがOracleを抜き、1位になりました。それを受けて、性能面もOracleと同等以上で値段もかなり安い、とアピールしていました。特に、値段が何回も言及されて、ライセンス料と保守料それぞれ何%安いと強調していました。
買収したInformixの技術をDB2に吸収しているそうで、DataWarehouseなど大規模分野でますますDB2が優位になりそうです。
IBMはLinuxに対して累計10億ドルを投資していて、Linux Kernel開発者は300人いるそうです。Linux Kernel開発者全体で3000人程度だそうなので、その10%がIBMの社員ということになります。だから、Linux + DB2システムでは、ソフトウェア問題はOSレベルから解決できると言ってました。
毛色の変わった技術には、Integration Managerがありました。DBシステム(他社DBも含む)やファイルシステムのデータなどへのアクセス(SQL, XQuery)を統合するProxyのような製品です。Fedelation Enginがプラグイン的になっているので、将来的にはGRID上のリソースも統合できるだろうと言っていました。実際にどうやって設定して統合するのか謎ですが、なんか壮大です。
モバイルDBのDB2 Everyplaceですが、技術的にはまだまだの感です。モバイルDBではデータが分散してしまうので、同期時における競合解決が重要なのですが、その機能がまったくないのが痛いです。他社DBと同期できるのはGoodです。しかし、同期サーバーにDBが必要で、そことEveryplaceとが同期するので、速度的に遅そうなのと、同期サーバーにはDB2の通常のライセンスが必要なので、ライセンス料が張ります(PDAなどハードウェアを含めたシステム全体からすれば比率は下がるかもしれませんが)。Everyplaceの機能を知りたいのに、その時間が少なかったの残念です。セッションの多くの時間が、システム会社が作ったEveryplaceを使ったアプリケーションの説明になってしまったからです。
有楽町の国際フォーラムという大きな会場に沢山の人が集まり、イベントは活況でした。
_ Open sourceとFree softwareのニュアンスを見分けるリトマス試験紙
Stallmanの講演の感想にいろいろ書いたのでそちらを見て欲しいのですが、ニュアンスの違いは、それぞれの言葉の反対語を考えると分かりやすいでしょう。Open sourceの反対はClosed source、Free softwareの反対はProprietary softwareです。
Closedなソフトを見てそれをProprietaryだと感じるなら、OpenではなくFreeという言葉を使うべきです。
ClosedもProprietaryも、ソースコードを見ることができない、改編できないという点では同じです。対象となるソフトは同じものなのですが、言葉を発する人が捉える背景が違います。Closedなソフトを手にして、Proprietary(所有/私有されている、専売 => 共有/開放すべきだ、コンピューティング活動に対する脅威だ)と感じるかどうかが、OpenとFreeの感じ方の違いです。
また、この2種の言葉に続く名詞(sourceとsoftware)も示唆的です。英語では、softwareは、不加算名詞でしか用いられません。全体を捉える抽象的な概念なのです。
_ とんでも「42件」の驚きの結論
42件はまったくもってひどい数字なので考える価値もないとおもっていたのですが、オモイカネのPDFを読むと、彼らは真剣に調査したようなので、ちょっと考えてみました。そうしたらなんと驚きの結論が出てきたのです。
さて、42という数字に意味はありません。世界とくらべて日本人うんぬんという彼らが意図したいのは日本人のシェアでしょう。だから、サンプル数を公表すべきです。彼らはきちんと調査したようなので、少なくとも、いくつサンプルしたのかはすぐに公表できるはずです。42/100なのか、42/10万なのかでは、まったく話が違います。
公開プロジェクト(Open/Freeを彼らがどう捉えているかはここでは議論の対象としないので、こう呼ぶことにします)は世界にあまたあるので、母集団全体を調べるのは現実的に無理がありますし、統計学的にもその必要はありません。この点に彼らは言及していませんが、善意に考え、当然サンプリング調査し、母集団の日本人シェアを推定したと推論できます。
では、サンプルをいくつにすればよいのでしょうか。これは統計学が教えてくれます。手元の統計解析の本をくくると、信頼度95%、誤差の比率10%で推定するには、標本数は96件必要だそうです。そのうち42件が日本人ということは、日本人シェア44%ということです。驚きの数字です。彼らは日本人の役割がとっても大きいことを言いたかったのかもしれません。
次に、大いに疑問なのは、開発者が日本人であることをどうして分かったのかです。もちろん、メールアドレスはあてにできません。ホームページドメインも無意味です。ハンドルネームが使われることも多いこの業界、名前からも判断が難しいでしょう。ましてや、英語で議論されるプロジェクトでは、国籍を判断する材料はネット上ではほとんどないと言っていいでしょう。さらにいえば、たとえば、私が日本人であるかどうかなんて、赤の他人には分からないはずです。むしろ、確信をもっていえるのは、三親等内の親族くらいではないでしょうか。どうやって彼らは国籍を調べたのでしょうか。
当然、聞き取り調査が必要です。きっとRubyのまつもとさんには、「前略 公開プロジェクトにおける日本人のシェアを調べているものです。貴殿は日本人ですか」という質問メールが届いていてしかるべきです(英語かもしれませんが)。しかし、42件問題にふれている まつもとさん がそのようなことに言及していないことから、彼らはそのような聞き取り調査をしていないことがうかがえます。
ということは、彼らはこのように調査したと結論できます:
英語でやりとりされるプロジェクトで日本人を同定するすべを自分たちは持っていないし、いちいち聞くのも大変だ。
日本語で議論している開発者は日本人に違いない。だから、日本語でやりとりされているプロジェクトを主に調べることにしよう。
100件程度調べて、42件だった。日本人シェアは半分程度だ。
みんな、抗議の意味が逆だぞ。「日本人が頑張っているのは分かってるけど、ちょっと多いでしょ。そんな調べ方じゃ、諸外国からえこひいきだと怒られちゃうし、第一、照れくさいよ」。ちゃんちゃん。
Debian links:スレッドテンプレ, Debian Quality Assurance, Debian Package Tracking System
written by はんばあぐ

_ がう [libxtt.aだけ上書きしちゃえば落ちなくはなりましたよ。]
_ はんばあぐ [そのlibxtt.aはどこから持ってくれよいのでしょうか。http://x-tt.sourceforge.jp/in..]
_ がう [あい。そこの「arch/i386/libxtt.a.gz」を展開して上書きしましたです。]