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2009-07-08

_ shogi-server 再起動予告

はっきりと予定が立たないのですが、次の月曜日あたりにshogi-server@wdoorを再起動する予定です。内容は bug の修正など安定性の向上に向けた改良です。恐らくfloodgateの試合が中断してしまうと思われます。ご迷惑をおかけしてすみませんが、再接続等よろしくお願いします。

(7/20 18:50頃再起動しました)

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2009-07-20

_ shogi-server 再起動

18:50頃、shogi-serverを再起動しました。当面停止予定はありません。よろしくお願いいたします。

_ 55floodgate

先日より55floodgateが電通大伊藤研究室で動いているようです。細かいところまで良く移植されていますね。http://minerva.cs.uec.ac.jp/~uec55/?page_id=99

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2009-07-21

_ 棋聖戦最終局

先日の棋聖戦最終局の観戦記の中でGPS将棋を紹介していただきました。当初は勝又さんが現代のコンピュータ将棋を解説なさるための例になるのかと予想していたのですが、思った以上に前面に扱っていただきました。その中で、偶然という疑いもありつつ、面白い読み筋もお伝えできたのは、開発者の一人として嬉しく思っています。

将棋の様々な局面に対してGPS将棋が評価した形勢が正しいか誤りかを多くの方に観察していただけると、現在のGPS将棋の棋力や限界がはっきりしてゆくことと思います。実は、プロの棋譜の局面を探索させてみたのは、つい最近(今年の世界コンピュータ将棋選手権の後)のことで、それまでは全く行っていませんでした。少ない経験の中では、指手が一致する局面が思ったよりもあるなと感じています。以前のバージョンでは角交換の取り返し等しか当たらなかったでしょうし、検討して面白い候補手が出てくることも無かったでしょうから、大きく進歩したものです。

開発者は評価値と読み筋のみでも楽しめますが、より多くの方にコンピュータ将棋を楽しんでいただくには、計算機の考え方と人間の考え方との接点を増やす方向の技術があると良さそうです。たとえば、囲いの評価、攻めの早さ、逆転の可能性など、人間の考え方に対応する部分はこんな感じと提示するとか。これは簡単なことではないので、今後の研究課題です。

しばらくの間、タイトル戦等で棋譜の公開中継がある場合には twitter (http://twitter.com/gpsshogi/) に、GPS将棋による探索結果が載るようにする予定です。主に開発者の便宜のためのものですが、歴史資料の保存の意味も兼ねて公開するので、興味のある方はご覧ください。形勢判断の参考になるかどうかという点では、この局面でこの評価値だと信用できるとかこの局面では信用できない等のGPS将棋の「くせ」を事前に掴んでおく必要があるうえ、そもそもGPS将棋は実力不足でしょうから実用的には難しいかと思います。

_ 竜王戦決勝トーナメント

本日行われている羽生善治名人対片上大輔六段を、gpsshogiに追いかけさせています。今回は一手あたり2分に設定しているため、先日の棋聖戦の時の探索よりも浅い読みになります。

_ 英語版

海外の方の需要が高いとお知らせいただいたので、http://twitter.com/gpsshogi_en/も作りました。慌てて作ったので評価値が出ていませんが、早めに直せると思います。改善点等ありましたらお知らせください。

(7/22 さらにpercent encodingしないといけないのを知らず、'+'が出力されていませんでした。午後からは直ると思います。)

本日のTrackBacks(全1件) []

_ コンピュータ将棋協会blog:ウェブ観戦記「Xデー」論 訪れるか将棋界「Xデー」 棋聖戦観戦記 (1ページ目)(前略)ならば、カスパロフが「ディープ・ブルー」に敗れたチェス..


2009-07-22

_ 王位戦第二局

本日は王位戦第二局を追いかけています。二日制なので一手5分にしてみましたが、指手が早くて遅れが目立つようでしたら途中で変更するかもしれません。

_ twitter補足

評価値は+が先手有利、-が後手有利、歩1枚が100点相当で表示しています。1500点を越えたら勝勢の気分のようです。繰り返しになりますが、GPS将棋がつけた評価値と実際の形勢はまったく別の概念ですのでご留意ください。評価値を形勢とだいたい一致させるべく開発者は努力していますが、そものも将棋の形勢判断を数値一つで表すことが適切かどうかは怪しいと個人的には思っています。

また、将棋が強い方には一目だと思うのですが、GPS将棋の評価値は色々な状況であてになりません。例えば序盤、例えば一手差の終盤等々、列挙しようとも思いましたが長くなるので割愛します。基本的に、プロ棋士の棋譜は今のGPS将棋には難しい状況です。もちろん、GPS将棋の苦手な局面を減らすべく継続的に改善したいと思いますので、将棋の強い方に「この手は変だよ」というような感想をblog等で示していただければ嬉しく思います。

最後になりますが、このhttp://twitter.com/gpsshogi/の企画は実験的なものですので、いつまで行うかは未定です。休止/終了の際はご容赦ください。色々限界はありますが、(興味をお持ちになった方に)楽しんでいただけますと幸いです。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ 山田 剛@CSA [モンテカルロ風に、形勢判断を主観的確率指数とみなせば、1つだけでも有意義な評価になるのでは。 もっとも、逆転の可能..]

_ kaneko [あら、将棋の強い方がそうおっしゃるなら、評価値だけで十分なのかもしれないですね。 個人的には、勝ちやすさとだいたい..]

_ 山田 剛@CSA [昨年まで月刊将棋世界に連載されていた「イメージと読みの将棋観」(単行本も出てますが私は読んでません)では、「勝率のイ..]

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2009-07-27

_ 第22期竜王戦決勝トーナメント 松尾歩七段 対 豊島将之五段

先日は、竜王戦決勝トーナメントを追いかけていました。夕食休憩後の△2二銀に対する渡辺竜王の解説は「▲3五金には△5八角成の一手。▲同飛△4七馬(*1)▲4三歩成△5八馬▲3二銀…△同飛は詰みだから(*2)△1一玉の一手に▲3三桂(*3)で、△同銀▲同と△3二飛▲同とで受けなし。後は先手玉が詰むかどうかだけど、きっと詰まないよね。さ、次の将棋を検討しましょう」と、多少演出はあるかもしれませんが、形勢が傾いているコメントでした。

実際に▲3五金が指されますが、そこでのGPS将棋の読み筋は-312 △5八角成▲同飛△4七馬▲2八飛…と(*1)後手持ちのうえ、▲4三歩成の筋が読めませんでした。現時点の最新バージョンのr2070で再度検討すると、1分くらいかければ、△5八角成▲同飛△4七馬▲4三歩成△1一玉と、(*1)で▲4三歩成を読むようです。(表の手順に以外の)探索木を見比べると、▲4三歩成が指す前の読みでは、(*2)の段階で△同飛が先手勝ちだと分かっていませんでした。読みが▲4三歩成になった後は、(*3)の展開を理解していました。

GPS将棋の課題は、まず読みを速くすることがあげられます。▲3五金を指した後で1分かかっているので、▲3五金を指す前の局面で指せるようになるのには大変そうです。(正解を指す前の局面で正解を指すことは、正解を指したあとの局面を探索して正しい展開を追うことよりもずっと難しいです)。それから、▲4三歩成を読むようになったと言っても、評価値は-40点くらいでした。0点付近は互角の意味ではありますが、このような終盤ではGPS将棋が読んだ範囲ではよく分からなかったと解釈する方が適切なように思います。プロ棋士の判断は速いことが良く分かります。渡辺竜王対Bonanzaの対局での△3九龍が有名ですが、このような例は沢山見つかることでしょう。

余談ですが(*2)で即詰みは見つけられませんでした。飛車を取って▲4四桂△3一玉▲4三角で勝ちのようなのでほぼ詰みということかもしれません。GPS将棋の詰み探索が間違っているといけないので、詰みでしたら教えてください。

_ 第57期王座戦挑戦者決定戦

中川大輔七段対山崎隆之七段の対局を追いかけていました。GPS将棋は125手目▲9二銀不成に対して-854と、後手優勢か?という点数をつけていました。読み筋は、△8八龍▲同玉△7七桂成▲同桂(*1)△8七歩▲同玉△7八角(*2)▲9八玉△7七成銀(*3)▲8八飛△7六桂▲7九金△8八桂成▲同金です。しかし、(*3)の局面では▲2一飛で後手玉が即詰み(1万節点くらい)のため、この判断は幻影のようです。(*1)まで局面を進めてから考えさせると即詰みに気づくのか、(*2)で△7八角に替えて△6九角を選びますが、それはそれで▲3五桂で詰み(3万節点くらい)になります。詰みの有無で形勢が大きく変わってしまうため、(得意そうに見えるかもしれませんが)終盤にもコンピュータ将棋の弱点があります。一般に、詰み探索は時間がかかるため、何手か先の詰みは見えないことが多いです。補足すると、数万節点の詰みであれば0.1秒かからず、ルート局面であれば一瞬で読めます。しかし、何手も先の局面は膨大な数があるため、0.1秒もかけられないという事情です。

_ gpsshogi@twitter

実は、これほど多くの頻度で公開中継が行われているとは、この試みを始めるまで恥ずかしながら存じませんでした。自動運転ではありますが、ついつい気になって見てしまうので、仕事に集中するのが大変です;) インターネットから離れておかないといけないかもしれません…。

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2009-07-28

_ 指手の一致率

たまにはコンピュータ将棋も頑張っているという話でも。gpsshogiがtwitterで追いかけた5局について指手の一致率を測ってみました(35手目以降)。棋譜の訂正があった局もあったので、そのような場合は訂正前の棋譜で探索した読みは集計から外すべきですが、恐らく誤差の範囲なので手を抜いてそのまま使っています。

 手数  頻度%
   5  14.41
   4  19.82
   3  27.03
   2  36.94
   1  59.46

表の読み方は、一番下の行が、GPS将棋が選んだ手と次のプロの指手が一致した局面の割合が59%。次の行が、GPS将棋が選んだ手とその手を指した後に相手が指すと予想した手が棋譜の次の二手と一致した局面の割合が36%、同様に一番上の行が5手以上読み筋と進行が一致した局面の割合が14%と読みます。つまり左の項目が連続一致手数で右が累積頻度です。

意外と当たるものだなあという印象ですがいかがでしょうか。とはいえ、この数値でプロの6割の強さに達した解釈するのは早計で、一致しなかった約4割でどれだけひどい手を指さないようにできるかが重要です。

_ gpsshogi@twitter

多くの方々にtwitterで紹介していただいたり、GPSによる羽生vs片上戦解析についてのメモTwitterにGPS将棋ボット登場等blogでも紹介していただきました。現在120 followersと予想外に多くの人に活用していただいているようです。多くの方に見ていただければ、それだけGPS将棋の問題点も洗い出されると思いますのでありがたいです。観戦補助としては評価値と読み筋だけでは味気ないので、自然に出来る範囲で何か機能を考えたいところです。とりあえず簡単にできることとして「詰めろ」の時に報告するようにしてみました。

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  1. 山田 剛@CSA (07-25)
  2. kaneko (07-23)
  3. 山田 剛@CSA (07-22)