2009-11-08

_ 将棋と科学/コンピュータ将棋の最前線

11月7日に、電通大エンターテイメントと認知科学研究ステーション特別企画「将棋と科学」、『コンピュータ将棋の最前線』〜コンピュータ将棋はアマチュアトップを超えたか?〜にて、稲葉 聡さんとGPS将棋が対局を行いました。トッププレイヤとの対局機会をいただいたのは開発者にとってありがたいことです。

上の局面は、64手目△3五歩と角道を止めた場面。GPS将棋は▲5六歩と打って互角という読みでしたが、これはプロは最後に読むような負けても打ちたくない歩と局後の解説で勝又さんに教わりました。と金を作る権利が片方にだけあるからとのことです。また、先手はこの局面の前にいくつか見送った仕掛けがあったので、どれかで仕掛けた方が戦いやすかったかもしれないとの解説でした。

評価値の変動は、 javascript将棋盤の方でご覧ください。定跡を抜けたところで穴熊に組まれて先手400点有利、その後△4四銀△5二飛と組み直して後手300点有利、上の64手目では互角、その後後手有利にという展開でした。細かいところは私にはわかりませんが、少なくとも定跡を抜けた直後の点数は問題がありそうです。

_ 裏話、個人的感想

  • コンピュータ将棋の開発はバグとの戦いでもあります。過去にGPS将棋は、メモリの使い過ぎで対局続行不可能になってしまったこともありました。今回はメモリが逼迫してきたら早めに指す機能が何度か働きつつ、無事に一局指せて良かったです。▲3三歩成を操作する際に、成るための選択窓がなかなか画面に表示されなかった時が一番の危機を感じました。
  • 結果として勝てたことはもちろん嬉しいです。対局室に居たので解説は聞けませんでしたが、内容も良い将棋だったということでそれも嬉しいです。勝負のポイントが自分に分からないのは残念なので、少しでも強くなりたいものです。
  • 会場で、これからはコンピュータの弱点を研究してはという声も耳にしましたが、弱点の種類によってはすぐに克服されてしまう可能性もあるので時間を投資する価値があるかどうかは微妙な場合もあるような。
  • 強い方にもGPS将棋とBonanzaは棋風が違うと伺って嬉しかったです。(もちろん開発者は全く違うと思っていましたが、客観性が補強されたので)。
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_ hoki (2009-11-09 11:11)

同じ教師から教わった2人の棋風が異なるとは、人間みたいで面白いですね!<br><br><br>> 弱点の種類によってはすぐに克服されて<br><br>私もコンピュータならではの弱点があるのではないかと考えていますが、普遍的なものを探すのが大変です。故意に入玉戦に持ち込むのは大変だとの話ですし。。。

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