2010-02-14

_ 第13回コンピュータ将棋オープン戦

昨日のオープン戦で、GPS将棋が敗れた試合を二局紹介します。

  • 先手: GPS将棋, 後手: s.take(人間)
    • 熱戦だったと思うのですが、図の129手目から▲2五歩△4八香成▲2四銀△2二玉▲4八金△2四銀と進んで負けになりました。
    • GPS将棋は、▲2四銀△2二玉には、▲2三金△同金▲同銀成△同玉▲3五桂△3四玉▲3六銀で寄せられると思っていたようですが、この瞬間先手玉が詰みます。▲2四銀には△同銀を予想していたため、(あまり時間がかけられず)、この詰みを認識できていませんでした。
    • 130手目△4八香成に▲同金としたら△2九竜▲同玉△4八角成り(先手玉は詰めろ)に対して、▲2四銀から王手を続けて詰めろを外せるか? という勝負だったでしょうか。(今度▲2四銀に△2二玉と引くと後手玉詰み)
  • 先手: GPS将棋, 後手: 激指
    • 横歩の激しい展開になりました
    • 定跡に頼らず自力で指したのは、15,19,21手目と27手目以降です。
    • 実戦例がなんと300230年ほど前にあると教えていただきました^^;
    • 31手目で▲3三馬△同金に▲2七桂を逃したことと、本譜の3八角の展開で自分が良いと思っている形勢判断のあたりが課題でしょうか。
    • 34手目の△2二銀打は予想しておらず、初めは▲2一飛を考えていましたが、▲2一馬を指しました。
    • (追記)21手目で▲2四飛は、△6七角成▲同金△8八飛車成り以下が実戦の進行よりも嫌に見えるようです(一応先手が少し良いとは思うようですが…)。居玉で乱戦という棋譜はあまりなさそうなので、機械学習で正しい評価関数を作るのは難しいのかもしれません。

激指さん、全勝おめでとうございます。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]
_ 山田 剛@CSA (2010-02-14 20:21)

最初の図の将棋は、振飛車が中盤うまくさばけた印象なので、何とか安全に勝つ方法はないか、と思うのですが、△5七角に▲4八歩△5八銀成とさせて飛の方を取らせて、角道を止めて受けた方がよかった?<br>これは相当レベルが高い将棋。GPS将棋より少ない消費時間でこれだけ指せるs.takeさん、どこの方か知らないですが相当強いですね。

_ 山田 剛@CSA (2010-02-14 20:27)

横歩取りの方は、43手目▲8五飛と切り返したところでは先手よくなったのか、これは新定跡かと思いました。<br>49手目▲2四桂の代わりに▲4八玉と早逃げし、8一の馬はいずれ自陣に引きつけ、8五の飛は中段を守る、という具合にしばらく受けに回っておいて、安全になってから▲2四桂の攻め一本で勝つ、という構想で有利になれないでしょうか?<br>もっともその場合は後手も、△6二香の代わりに△6三香と打って馬を閉じ込める手があるのかもしれないですけど。

_ 鶴岡 (2010-02-15 10:38)

金子さん、山田さん、オープン戦ではありがとうございました。激指の読み筋付きの棋譜を<br>http://www.logos.t.u-tokyo.ac.jp/~gekisashi/<br>に置きました。たしかに御指摘のとおり、35手目▲2一馬では▲2一飛、49手目▲2四桂では▲5八銀と守られると、激指としてはまだまだの勝負と考えていたようです。230年前の将棋と同じ展開とは驚きですね。

_ kaneko (2010-02-15 15:43)

山田さん、鶴岡さん、ありがとうございます。<br>時間ができたらまた検討してみます。

_ mak (2010-02-15 21:50)

>激指の読み筋付きの棋譜<br>柿木さんにお願いした方がいいのかもしれませんがKifu for windowsでは<br>csaファイルのコメントを表示するには'*としないと表示されないようです。(将棋所では見れます)<br>>230年前の将棋<br>将軍から羽生さんまで指している戦法のようです。<br>1775/04/10(月) 先手:伊藤寿三 vs 後手:徳川家治(33手目9六角)<br>1782/10/06(日) 先手:徳川家治 vs 後手:九代大橋宗桂(33手目9六角)<br>1989/09/09(土) 先手:日浦市郎 vs 後手:羽生善治 (27手目2一飛車)

_ kaneko (2010-02-17 15:39)

コメントありがとうございます.複数の実戦例があったとは驚きました.

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